本学日本語学部が1964年に開設した。44年間にわたって、各界に、外国語に堪能であるばかりでなく、実践的な交際能力にも優れた人材を多数輩出し、今日に至っている。 現在、本学部では日本語学・文学、同時通訳、ビジネス日本語・異文化コミュニケーションの三つの専攻学科を開設している。学生数は約400名である。大学院修士課程は言語学(日本語教育)、文学、社会文化、翻訳の理論と実践、同時通訳など5分野を開設し、院生数は121名である。また研修クラス、大学院相当の学位を取得できる特別クラスも併設されている。 専任教員は37名で、その内訳は教授7名、副教授16名、講師10名、日本人教師4名である。本学部の教員は、全員が1年以上の留学、あるいは国外での研修を経験している。本学部は何十年来、多くの優れた教員が教育部大学外国語専門教育指導委員会委員や、中国日本語教育研究会副会長の職責を果たしている。また、中央テレビ局や北京放送局の日本語講座を担当する教員も少なくない。他にも教育部の全国大学入学統一試験、旅行局ガイド資格試験、人事部資格試験や翻訳資格試験の出題、審査、及び全国博士・修士の通信審査委員などの職務をのべ20名以上が担当している。そして、北京外国語大学日本学研究センターの客員教授や客員研究員として招聘された教員も少なくなく、名古屋大学、京都外国語大学、名城大学、横浜商科大学、愛知大学、愛知学泉大学等で講義を担当、あるいは客員教授として招聘された教員は、40名以上に上っている。 本学部では対外交流と対外協力を重視し、日本の各大学間との相互交流と学術研究活動を積極的に推進している。早稲田大学をはじめ、名古屋大学、愛知大学、京都外国語大学、横浜商科大学、愛知学泉大学、桜美林大学、名城大学、北海道北見学院大学、北陸大学、杏林大学などと次々に大学間相互交流協定を結び、日本に講義や研修のために教員を派遣するだけでなく、優秀な学生を日本に留学させ、より高度で専門的な知識と能力を身につけさせている。大学間の相互交流活動をより密接に、かつ広範に進めることにより、教員と学生の視野を広げ、日本に対する理解を深めることは、学術及び科学研究の水準を高めることに対して重要な役割を果たしている。 社会・経済の発展が求める人材への要求に応えるため、本学部は学部生及び大学院生を対象として同時通訳クラスを開設し、社会の求める同時通訳の人材を育成している。また、学生の実践的能力育成を促進するために、本学部では課外教育活動を積極的に展開し、多様な形式の活動を行っている。中でも大きな成果を収めているのは、年に1度の演劇大会である。その開催は既に28回に及び、本学部の優れた特色活動となっており、レベルの高い舞台は内外の専門家の賞賛を得ている。
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